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一水四見(いっすいしけん)

こんにちは、こちらは慈悲の心と人の縁を、千葉市から伝え広めるお寺 日蓮宗 本円寺のブログです。
身近に役立つお話を書いていきますね。

仏教のお経に「一水四見(いっすいしけん)」という言葉があります。

私たちにとって水は飲み水であり、また生活に欠かせないものですが立場によっては違うものです。
魚にとって水は私たちにとっての空気のようなものであり、水無くしては生きていけません。
天人にとっては瑠璃や水晶のような美しい宝石に見え、
餓鬼にとっては炎の燃え盛る血の膿に見えると説かれています。

同じものでも立場、見方によってはずいぶんと違うものですね。

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同じご飯でも健康な時には美味しく食べられ、病気の時には味も感じられない。
好きな人との食事の席はとても楽しいのに、苦手な人と食べる時はその場所にいるのも苦痛になったりも・・・。
身近にもたくさん例えがありますね。

立場による色々な価値観をわかり合えるようになりたいものです。
そうすると、いつでも心からのやさしい言葉がでるはずですよ。