お知らせ

第7回 写経の会の法話

こんにちは、こちらは慈悲の心と人の縁を、千葉市から伝え広めるお寺 日蓮宗 本円寺のブログです。
今回は第7回 写経の会にてお配りした教箋と、お話しした内容についてお書きします。

法華七喩(ほっけしちゆ)の六
髻 中 明 珠(けいちゅうみょうじゅ) 【安 楽 行 品】
お釈迦様は文殊師利菩薩にこう言われました。
ある大国の王が、命令に従わない小国に戦を仕掛けて滅ぼしました。
戦功のあった者に対し、土地や衣服、車馬、宝石を褒美として与えたのですが、
たった一つしかない王の髷(まげ)の中の宝珠(明珠)だけは決して与えませんでした。
それは王の証しであり、みだりに与えてしまうと、王位を譲ったと勘違いした諸人が驚き怪しむので、容易に人に授与することが出来なかったのです。
王はこの宝珠(明珠)を、いずれは最大の戦功者にのみ与えようと密かに考えていたのです。
この王とは佛さまを指し、命令に従わない小国は煩悩を指し、兵士とは私たち凡夫を指し、髻の中の明珠は最高の教えである法華経を示しています。
私たち凡夫は、王の命令に従う兵士のように、常に強い心で我が身の内にある悪と戦わなければなりません。
その都度戦功を上げれば素晴らしい褒美(功徳)を頂けますが、それに慢心することなく精進すれば、
やがて王位(佛の悟り)を譲られることと同様の価値のある「髻中の明珠」、つまり法華経の悟りを与えて頂くことが出来るのです。
日々の生活の中で善悪の葛藤をすることも多い事と思いますが、それは煩悩をもたらす魔王の軍と戦っているようなものなのです。
平成二十六年三月 写経の会(第七回目) 法 話

e946775c6e41587a1ba04c7189e61338_s

内容
私たちの心の中は、善いものもあれば悪いものもあります。
一瞬一瞬でその心は入れ替わります。
今の今まで笑っていても、急に怒り出したりと・・・。
安定して善き心で日々を過ごせればなと思います。