お知らせ

第3回 写経の会の法話

こんにちは、こちらは慈悲の心と人の縁を、千葉市から伝え広めるお寺 日蓮宗 本円寺のブログです。
今回は第3回 写経の会にてお配りした教箋と、お話しした内容についてお書きします。

法華七喩(ほっけしちゆ)の七
良 医 治 子(ろういじし) 【壽 量 品】
お釈迦様はこう言われました。
ある国に学識豊かで智慧もある名医がいました。名医には大勢の息子がいましたが、父が薬の調達の旅に出ている間に、全員が誤って毒を飲んでしまいました。もがき苦しむ息子たちの元へ帰った名医は、解毒剤を調合しましたが、数人の息子が飲むのを嫌がりました。毒で心までおかされたのか、他の兄弟の元気になる様子を見ても、更に毒を飲まされるのではと、薬の効果を信用しません。名医は、智慧を絞り、やり残した仕事があるからといって旅支度をして家を出ました。
それからまもなく、旅先で父が死んだという知らせが子供達に届きました。
死という現実に直面した息子達は、父からの言葉を思い出し、また父の面影を思い浮かべながら薬を飲もうという意欲がわき、全員が助かりました。しかし本当は、父の死の知らせは方便でした。物陰から子供達が全員薬を飲んだことを確認し、姿を現したのです。父の元気な姿を見た息子達は、さらに喜びました。
お釈迦様は、ここまで話し、こう続けました。
「私が永遠の寿命を持つことを知らせたらいつでも法を聞くことが出来る。それでは薬を飲まなかった息子のように、皆の心にも怠け心が出るでしょう。私は遥か昔に成仏し、それぞれの時代にさまざまな世界で生きる人々の苦しみを除き、さとりへと導くために何度も生まれ変わり、種々の姿で現れて、さとりを開くための唯一の道を示し続けてきたのです。またこれからも、そうするでしょう」と。
この喩えの良医はお釈迦様で、毒を飲んで苦しむ子供たちが私たち衆生、良医が子供たちを救う姿はお釈迦様が一切衆生を救う姿、良医が死んだというのは、お釈迦様が方便で涅槃したことを表しています。

平成二十五年十一月 写経の会(第三回目) 法 話

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内容
また後でやろう、今はまだいいやと思うことが多々あります。
いよいよ引き返せなくなった段階で急いで事をする。
夏休みの宿題がいい例ですね。
人生も長いようで意外と短いものです。
今を見つめて今をしっかりと生きたいものですね。