お知らせ

本円寺本堂・客殿・庫裡新築事業が始まりました

こんにちは、こちらは慈悲の心と人の縁を、千葉市から伝え広めるお寺 日蓮宗 本円寺の大事なお知らせです。

本円寺本堂・客殿・庫裡、老朽化並びに耐震の関係で工事を余儀なくされる事となりました新築事業、
院首、住職、総代、世話人、業者、相談役他多くの方々と度重なる協議の結果、いよいよ事業開始となりました。
本円寺単独では達成出来ない大事業であり、また檀信徒の皆様には佛様に、より深きご縁を結んでいただく為にも
広く勧募を行う形です。
昔ながらのお寺、子供からお年寄りまで気兼ね無く立ち寄れる安心できる場所としてのお寺づくりを目指してまいります。
また現在完備されていない施設の状況を踏まえ、葬儀や法事、その他各行事に不便なく執り行える施設づくりを目的とし
完全バリアフリー、授乳室や着替え等にも使える多目的スペース、車椅子のままでも自由に行き来できる施設やトイレ等
新しい考え方も取り入れつつ進んでまいります。
今やらずとも必ず後にやらなくてはいけない。そういう状況の中、一歩を踏み出すのが大変ではございましたが
苦しんだ上ようやくスタートの位置に立つ事ができました。
何卒皆様のお力をお借りしたくここにご案内申し上げます。

住職 草切榮隆

 
趣 意 書

宗祖日蓮大聖人御降誕八百年慶讃
開山日什大正師六百三十遠忌御報恩
本円寺開山六百四十年慶讃
本円寺本堂・客殿・庫裡新築事業に関する勧募趣意書

本円寺は弘和元年(千三百八十一年)玄妙阿闍梨日什大正師により開山されてより六百三十三年の間、法華経の道場として法燈継承され親しまれてまいりました。
現在の本堂、客殿は約五十年、庫裡は約七十年に亘り風雪に耐え、信仰の象徴として今日まで受け継がれてまいりました。先代上人より受け継いだ大切な建物であります故、修繕管理に重きを置いてまいりましたが近年老朽化が著しく、修復不可能な危機的状況になっております。一昨年の東日本大震災の影響により、現建築基準法に不適合な建築構造、耐震設計の為、当初は判断がつかなかった建物の被害が最近になって形に表れ、地盤の緩みや歪みによる構造物の損害が目に見えて多くなってまいりました。
便宜的な増改築も多く、専門の方に見ていただいたところ、修復するには建物の大部分を解体しなければ出来ず、新築するのと同等な費用がかかると試算されました。塗装や壁紙で隠れておりますが、特に本堂は内外に亀裂が多く、二十年以上前から雨漏りに悩まされており高額な修理費にて度々修復するも改善されない状況です。また本堂正面向拝部分は柱全体に亀裂が入り倒壊の可能性が高い危機的な状況でありますが、撤去するにも莫大な費用がかかるとの試算でありました。
庫裡においては戦後まもなく建築されたもので老朽化が激しく、一昨年の震災を機に更に傾きが大きくなり、少しの地震でも倒壊しないだろうかと不安を募らせる毎日です。シロアリも出ており駆除も行っておりますが半ば諦めている状況であります。保険会社よりも、次の火災保険の更新は難しいとの厳しい言葉もいただいております。
本円寺の建物は構造的に段差が多く、バリアフリーの考えが無い時代の建物であります。堂内で転倒される方も決して少なくは無く骨折された方もおり、またトイレ等の共有施設も地震による地盤の歪みにより詰まり易くなり、男女共用等の理由も含め利用者からの苦情も多くいただいております。
近年は檀信徒も増え、法事等の法務は本堂を利用しての形が殆どとなりましたが狭隘な為、客殿にて法要後の休憩をしたい、食事の席を設けたいとの御期待にいつも沿えないでおります。
これらの問題を解決すべく院首、住職共に数年前より思案し試行錯誤を重ねておりましたが改築するには既存の建物や駐車場を削らなくてはいけないという答えにたどり着いてしまうのが常でありました。しかし一昨年妊婦の方が本堂内で転んでしまい、幸いにも無事ではあったものの、これはもう無視出来ない、知らなかったでは済まされない状況だと判断いたしました。
折しも本年は本円寺開山日什大正師御生誕七百年にあたり、本円寺にとっては節目の年となります。また来る平成三十三年は日蓮大聖人御降誕八百年、本円寺開山日什大正師六百三十遠忌、本円寺開山六百四十年という記念すべき年にあたり、報恩の為にも、また本円寺を代々護られた先師先聖の心を受け継ぐ為にもこれからの時代に対応した温故知新の心を持つ本円寺を築かなくてはと奮起する次第であります。
思い出も沢山残る建物ですが、本円寺を後世まで永く継ぐ歴代の一人として、日蓮宗の一介の僧としての役目を最後まで全うすべく、粉骨砕身する所存でございます。
古来より、住職の寿命を懸けなければ本堂は建立出来ないと伝えられております。先日ご案内いたしましたが昨年私 智榮は、より良い形で本円寺を護り、総括する為「院首(いんじゅ)」という立場になり、法嗣 榮隆に住職の大責を譲りました。この大事業は一代の住職だけで出来る簡単な事業では無く、私智榮の命と榮隆の命を懸けねば始める事すら出来ないと判断致しました結果であります。
しかしながら院首、住職だけでは到底達成出来ない大事業でありますが故に、関係寺院、責任役員、総代、世話人、檀信徒を始め有縁の方々の物心両面による御協力が必要となります。社会情勢が不安定な世情にありますが、この大事業の成就に向かい寺檀一体となり、この聖行が円成いたします様、御協力御寄進賜りたく謹んで懇願申し上げます。合 掌
平成二十五年十一月大吉日
 宗教法人本円寺 
  院首  草 切 智 榮
  住職  草 切 榮 隆