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25年春彼岸の教箋

こんにちは、こちらは慈悲の心と人の縁を、千葉市から伝え広めるお寺 日蓮宗 本円寺のブログです。
今日は25年春彼岸の教箋を掲載します。

われと来て 遊べや親の ないすずめ  小林一茶
合掌 水ぬるみ、日毎に空気の和らぎを感じ今年も春のお彼岸を迎えます。
親を亡くした子すずめに一茶が、「親を亡くした寂しさは私も同じだよ、こっちに来て一緒に遊ぼうじゃないか」と詠っております。
なんとも優しさにあふれる句ですね。
「諸行無常」の世界の中で、私達はいつかは大切な人と離ればなれになってしまいます。それは全ての人に言えることです。
亡き人を偲び、皆で手をとりあう気持ちでお彼岸を迎えることができればと思います。
きっとそこには、亡き大切な人も笑顔で寄り添っていることでしょう。
時節柄ご自愛下さいます様お願い申し上げます。

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一茶は子供のことを子すずめに例えました。
この句は親を亡くした子供にたいする句なのです。
心の中では大粒の涙を流しながら、それでも子供を安心させるように、一緒に遊ぼうと声をかけているのでしょうね。
少しの間でも子供は安心を得られたことでしょう。
心からの言葉は人の心の奥底まで触れることができるのです。