お知らせ

お彼岸の教箋

こんにちは、三寒四温の言葉のとおり、温かい日と寒い日が交互におとずれます。
朝晩は冷えますので暖かくしてくださいね。

こちらは慈悲の心と人の縁を、千葉県 千葉市から伝え広めるお寺 日蓮宗 本円寺 住職 草切榮隆のブログです。
今回はお彼岸でお配りしました教箋を紹介しますね。

春雨の 音がしてくる 楽しさよ ―前田清邨―

合掌 やっと春らしくなってきましたが、まだまだ朝晩は冷え込みます。
いかがお過ごしでしょうか。
この句は春の雨を楽しんでいる様子を詠ったものです。
きっと家の中で、屋根をうつ雨音に安らぎを感じているのでしょうね。

春の雨は、「もうこの先雪が降ることは無いよ」という合図の雨です。
「凍えるような寒さの日はもう終わり。
たくさんの虫達よ、土の中から出ておいで、たくさんの花たちも花を咲かせる季節が来ましたよ。」と教えているのです。

私たちの心も真冬の氷のように、冷え切って凍えてしまうことがあります。
その時、春の雨のように優しく包み込んでくれるのは誰でしょう。
それは身の回りにいる人、いつもそばにいてくれる動物たち、亡き人との暖かい思い出かもしれません。
もう春がすぐそこまで来ていますよ。

時節柄ご自愛下さいます様お願い申し上げます。
再拝