こんにちは、今日も日差しに恵まれて暖かい日になりそうですね。
こちらは慈悲の心と人の縁を、千葉県千葉市から伝え広めるお寺 日蓮宗 本円寺のブログです。
題名のとおり本円寺本堂に、新たに天井絵が入りましたのでご報告いたしますね。
本堂内陣の天井絵は1マスに1つの絵でしたが、今回は5マス×7マスの大きな絵です。
お一人でご寄進くださいました、ありがたい天井絵です。
まず、鳳凰とは何?という方の為に、少し説明をしますね。
鳳凰の「鳳」は雄鳥を、「凰」は雌鳥を表します。
羽を持つ動物の長であり、聖天子の治める平和な世にのみ姿を現すとされております。
鳳凰が飛ぶ時には、その徳によって雷も嵐も起こらず、河川も溢れず、草木も揺れないといい、
鳳凰が空を飛べば、他の鳥もその後をついて飛び、鳳凰が死ねば多くの鳥が嘆き悲しんだといいます。
古代中国の書物では麒麟・霊亀・龍とともに特別な瑞獣「四霊」の一つであり、平安を表すとされました。
これは鳳凰が雌雄一対であることから、陰と陽の対立を持って調和をなすとする陰陽思想から来ております。
梧桐(アオギリ)という木にのみ巣を作り、竹の実と甘露のみを食物としたそうです。
花札の桐の札、よーく見てみると鳳凰が描かれておりますね。
今回調べて初めて気がつきました。
計画の段階では、格子部分の下に大きな絵をという安も出たのですが、
せっかく綺麗な格子があるのにそれはもったいないということで、今回の形になりました。
格子もころさず、また絵もころさず、
絵師さんの腕が十二分に発揮できた天井絵と思いました。
たくさんの人がお寺に来られます。
鳳凰のように、いつまでもご夫婦、お友達、私たちが仲良く出来ますようお祈りいたします。
ずっと見ていても飽きないくら、荘厳で穏やかな鳳凰です。
皆さんも見に来てくださいね!!
ちなみに1マスずつの天井絵の空きは、まだ少し残っております。
ご自身の考える天井絵を掲げたいと思われる方は住職に相談してくださいね。